共同設計は創業以来、今日に至るまで、「豊かな空間の創造によるクライアントの満足」を原動力に歩んできました。「個人住宅から地域計画に至るまでの、およそ人間のかかわる空間の創造にたずさわり、それらをより豊かなものにしたい」という目標の下に人々の暮らしや社会に役立ち、より優れた技術の提供を心がけてまいりました。
近年、
地球温暖化防止やエネルギー問題における循環・ストック型社会への転換、情報技術の進展による社会の枠組みの変化など、私たちを取り巻く社会のしくみに大きな変化が生じ、建築に求められるニーズも多様かつ複雑化してきています。
共同設計はさらなる「豊かな空間の創造」をめざし、時代の要請に先駆けたチャレンジを続けてまいります。

当社の設計に対する理念や理想
01 小学校

00

これからの学校づくりに必要なこと

学校とは生きる喜びを育て地域の良さに気づき、みんなの思い出を受け継いでいくところであり、そのための活動の場としての建築の役割は非常に大きいといえます。学校は、子供たちにとっては一日の生活の3分の1を過ごす学習の場・生活の場であり、地域住民にとっては生涯学習活動やコミュニティ活動の場として最も身近な公共施設です。これからの小学校の理想像を追及しながら、新しい学校づくりを行っていきたいと考えています。

01

設計の目標・・・・めざすべき学校

以下の目標を立て、めざすべき学校づくりを行います。
1    高機能・多機能で柔軟性を備えた教育空間・学びの場
2    ゆとりと潤いのある豊かな生活空間
3    情報化の進展に対応し、情報の受発信機能を備えた学校
4    地域に開かれ、地域と連携する学校
5    安全・安心で健康に過ごせる環境
6    年齢・障害の別なく誰にもやさしく、皆が集まれるバリアフリーな場
7    環境にやさしい、自然を体感できる学校
8    変化に対応し、長寿命で皆に愛され思い出を継承する学校

02

教室・多目的スペースの考え方

普通教室:多目的スペース(オープンスペース、ワークスペース)は普通教室と連続させることによって、教室から多目的スペースに活動を展開させてグループ学習や個別学習を行なったり、子供たちの自主的な学習を支える教育空間となっています。また、子供同士や学級・学年間の交流を深めたり、開放的な気持ちにしたり、様々な効果が期待できます。多目的スペースについてもいろいろなコーナーに分けたり、間仕切りを設けて個別学習や習熟度別学習を行なったりするタイプがあり、学校や地域によって多目的スペースの面積や形態について十分に検討をする必要があります。

引戸で間仕切りを行った教室
引戸を閉めた状態(教室より見る)
引戸で間仕切りを行った教室
引戸を明けた状態(ワークスペースより見る)

特別教室:実習・実験に自ら活動する楽しさを感じられる、機能を充実させた本物空間とし、各教科における多様な学習形態に弾力的に対応できるよう多目的スペースや教科のメディアスペースと連携させる計画も有効であると考えます。

03

子供を中心としたゆとりと潤いのある空間

子供たちの気持ちのひだを受け止め、いろいろな「居方」ができる心地よい空間・場所を検討します。、子供たちの一つ一つの生活行為を大切にした空間づくりを行います。

多目的スペース 外部の芝生・ウッドデッキとつながるランチルーム
交流や開放空間としてのトイレスペース
子供たちの居方(一人で、仲間と)

04

情報の受発信機能を備えた学校

子供たちの人気スポットである図書メディアセンターとして学校の中心に位置づけ、情報活用能力を育て主体的な学習を支える場として整備します。また、教室周りにコンピュータを分散配置しコンピュータを活用した学習や校内サーバー・インターネット・学校間ネットワークなどによる情報の収集/発信、交流がどこでも行える環境を検討します。

図書メディア:変化のある吹き抜け空間 図書室のタタミコーナーと屋上読書広場

05

校務関係諸室

職員室:従来の職員室から脱皮し、教職員の快適なオフィースとして学校運営のセンターとして整備します。

保健室:子供たちの心身の健康教育の拠点であり、休養や相談などのしやすい落ち着いた雰囲気でゆとりのある空間とします。

06

地域に開かれ、地域と連携する学校

学校は、生涯学習の進展の中で地域の教育環境整備の一環としての位置づけや、災害時の避難所として地域住民にとって安心して生活ができる街づくりの大切な拠点となっています。また、地域のための施設として、誰にでも優しく、誰をも受け入れる、バリアフリーな施設・環境とする必要があります。

07

安全・安心・健康な学校

防犯:附属池田小学校の事件以降、塀をめぐらし門を閉ざす学校が増えています。学校を閉鎖的にすることは子供が育つ場、地域と連携して教育に当たる場としての学校にはふさわしくありませんが、地域との連携を図りながら安全管理を図ることが大切です。
子供の安全は大人の手と目で守ることが大事であり、CPTED(環境設計による犯罪防止)の原則を取り入れた施設整備をおこないます。

ユニバーサルデザイン:誰もが安心して気持ちよく使えるよう、機器類、空間や仕上げ材料に関し、使いやすく安全性能に配慮したデザインとします。

健康的な環境:健康に配慮した材料の選定、シックスクール対策への配慮を行います。

丈夫で安全な施設:地震や火災に対する安全性を確保し、防災拠点として防災備蓄倉庫などの配慮を行ないます。また、将来必要となる空間や設備の改造等に対し、設備的にも構造的にも対応可能な施設とします。

08

エコロジースクール・・・地球環境にやさしい学校

太陽・風力・雨水などの自然エネルギーの利用、高効率機器の採用、照明の自動点滅・自動調光、自然の素材やリサイクル/リユース可能な材料の選択、建物の長寿命化などエコスクールとしての整備を行います。

09

特色ある学校

人に個性があるように学校にも個性があり、特色があります。地域の景観や文化・歴史性など周辺環境を活かした特色作りや、学校の伝統や歴史的記念性など卒業生・地域住民の思い出を残すなど、地域や学校への誇りを育て、未来に向けて大事に語り継がれる学校づくりをめざします。


02 葬祭場

00

はじめに

共同設計は過去の豊富な葬祭場設計の経験を生かし、きめこまかな調査・分析と専門的な知識で、地域にふさわしい葬祭場の計画をご提案いたします。

近年、人の死に対する考え方も、多様化し、死と真正面から向き合い、与えられた生をより豊かで実り多いものにしようとする考え方も広がりつつあります。

これら、社会的な変化の中で葬祭場も、様々な時代のニーズに対応していかなければなりませんが、環境問題等、クリアしなければならない課題は複雑で多岐にわたっており、問題を抱えたまま操業を続けている例も少なくありません。

01

ライフスタイルの変化への対応

私たちはあるべき儀式の姿を考えるとき、急速に変化している現代人の「死」の捉え方や個人のライフスタイルに対する十分な理解が、必要不可欠であると考えます。

例えば、従来は通夜と葬儀は自宅で行われるのが一般的でしたが、近年、専用葬儀場を利用するスタイルに移行しつつあり、通夜から葬儀、火葬までを1ヶ所で行える施設への需要は増大する一方です。
しかし、施設の大規模化や部門構成の複合化には様々な問題が伴います。複数の利用者グループの動線が混乱すると、移動等に制約が生じ、同時利用効率の低下を招くだけでなく、構内交通の安全にも支障をきたします。
また、火気を扱う炉室では自然換気をとることが望ましいのですがサービスと利用者のゾーニングに問題があると、自然換気をとることが出来ずに係員の作業室の居住性を著しく低下させてしまいます。
こういった問題に対して、従来の斎場において多く採用されてきた形式は、決して充分なものではありません。

私たちはこれらの問題の解決のために、いくつかの利用形態についての標準的なフローを作成し、火葬業務や遺族の流れのシミュレーションを行います。その上で火葬棟・葬祭棟・待合棟の機能ごとに分離する分棟型の配置計画や、炉室へのアプローチを利用者グループごとに設定できるプランニングなど、様々な利用規模や利用形態を許容するフレキシビリティーを持った配置・平面・断面計画を提案します。

従来型葬祭場のプランニング

炉室へのアプローチを利用者ごとに設定できる
独立型のプランニング

従来型葬祭場
従来の告別・炉前・収骨の一連の葬送行為をそれぞれの専用室で行います


上段:告別室
中段:炉前ホール
下段:収骨室

独立型葬祭場
告別・炉前・収骨を1室にまとめ、独立性を高めることによって火葬本来の儀式性をもたせています

上段:炉の扉を閉めた状態
    (儀式性を高めるため扉が目立たない
    ようにしている)
下段:炉の扉を開けた状態

斎場建設に伴う問題点の整理と解決を以上のようなステップで行うことが合理的な基本構想をまとめる上で最適であると考えています。 

また、公的斎場には、公営施設としての社会的な役割や機能に対する幅広いニーズへの対応も要求されるでしょう。高齢者やハンディキャップを負った人々にやさしい、安全で快適な施設づくりや、万一の大規模災害等にも対応できるヘリポートの設置なども考慮することが必要です。ハートビル法等関連法令の内容をふまえつつ、以上のような方法で詳細に検討を進めていきたいと考えます。

02

環境の保全

火葬場施設設備に関する技術革新は、他分野同様に急速に進みつつあります。適切な設備計画により、従来の私たちが火葬場にはつきものだと考えがちな煙や臭いといった公害要因は、ほとんど取り除くことが可能となりました。ダイオキシンなど有害化学物質の環境への影響についての関心が高まる中、周辺環境へダメージを与えないことは、建物に要求される基本性能の一つであり、当然満足されるべきものだと考えます。

現在では、周辺環境に悪影響を及ぼすマイナスイメージを、どのようにコントロールするかが、公害防止以上に葬斎場における重要なテーマとなっています。

施設利用者にとって「儀式の場」としての精神性の感じられるものであることはもちろん、環境に溶け込み地域と一体化することで、周辺地域に対しては、緑と心休まる憩いの場を提供できます。そのために、素材や形態の選定には十分配慮し、静かで落ち着いた外観デザインを心がけます。

03

良質な社会ストックの建設

過去に多くの斎場の基本・実施設計を手がけた経験から得たコストコントロールの手法を用いて、経済性に優れた計画を行います。

具体的には、構造計画・平面計画・設備計画などについて、それぞれ、複数回のコストチェックを具体的な積算を基に行います。また、いくつかの案によるコスト比較によって問題点を明確化する手法も用います。

ここでいう経済性とは単にローコスト化を指すのではなく、バリューエンジニアリングの考え方に基づいて、価格対効果のバランスに考慮し、施設が長年にわたり住民の財産としての良質な社会ストックとなることを目指します。

04

メンテナンス性の向上

利用者だけでなく運営主体にとっても使いやすい施設とすることが、管理の負担を軽減し、サービスの向上に役立つと考えます。そのためにも、適切なゾーニングと明快な平面・断面形を採用することが不可欠です。特に、火葬棟における遺族間の動線、また棺台車・収骨台車の動線がスムーズになるような平面の処理を行います。断面計画においても自然採光を利用することで、ランニングコストの抑制に役立つだけでなく、儀式の場としての精神性を高めることが可能になります。

事務処理上の提案としては施設が広域の住民に有効利用されるように、オンラインシステムを利用したネットワークを結び、受付窓口ごとで斎場の予約状況を即時に把握したり予約受付を行えるようにして、事務処理の効率化・省力化を図ります。